- ゲームタイトル:ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(HD-2D版)
- ジャンル/発売日/開発・販売元:RPG(1988年発売のファミコン版のリメイク)/2024年11月14日(Steam版は11月15日)/開発 アートディンク&SQEX浅野チーム・販売 スクウェア・エニックス
- メタスコア等:Metacritic 84(PS5版。機種によって81〜88)
わたしの評価 76点(19/25点)
プレイ環境:Nintendo Switch/DLCなし/裏ボスまで撃破・約60時間
ストーリー・世界観 ★★★★★
王道だと思っていたら、エンディングで感動した
ゲームシステム ★★★★★
仲間作りは自由で楽しい。ただザコ戦は単調
グラフィック・音楽 ★★★★★
不満なし。ダンジョンの見た目がとにかくきれい
ボリューム・やり込み ★★★★★
裏ボスまで満足できるくらい遊べた
遊びやすさ ★★★★★
快適だが、ザコ戦の作業感だけは残る
ドラクエシリーズが好きなので、名作『ドラクエ3』がHD-2Dで生まれ変わると聞いて、迷わず遊ぶことにしました。
正直に言うと、買う前は「王道のストーリーだし、まあ普通に楽しめるだろう」くらいの気持ちでした。ところが実際は、キャラメイクに悩み、裏ボスに2回負けて作戦を練り直し、エンディングでは思わず胸が熱くなりました。この記事では、Switch版を裏ボスまで約60時間遊んだ感想を、まだ遊んでいない人に向けて正直に書きます。
ゲーム紹介:仲間を自分で作って旅する、ロト三部作の始まり
HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、1988年に発売されたファミコン版をリメイクしたRPGです。ドット絵と3DCGを組み合わせた「HD-2D」という表現で、世界がまるごと作り直されています。物語の時系列では、ロト三部作の最初にあたります。
ルイーダの酒場で仲間を作り、職業を選んで4人パーティで旅をするのが基本です。途中からは、ダーマ神殿で別の職業に転職することもできます。リメイクでは新職業「まもの使い」や、世界中に隠れた「はぐれモンスター」集めが追加されました。難易度の変更、オートセーブ、目的地の表示など、今の遊び方に合わせた機能も入っています。
良かった点:自分だけのパーティで、裏ボスまで遊び切れる
キャラメイクに悩む時間すら楽しい
いちばん楽しかったのは、仲間を自分で作れることです。職業の組み合わせはもちろん、見た目や名前まで自分で決められるので、パーティを作る段階からかなり悩みました。
最初の4人は、正直なところ適当に、なんとなくで選んでいます。ところが旅を進めて上位職が使えるようになると、「この職業を入れたい」という欲が出てきて、パーティを作り直しました。誰を残して誰を入れ替えるか、どの職業を組み合わせるかを考える時間も、このゲームの楽しさのひとつです。決められたキャラで進むRPGとは違い、「自分のパーティで冒険している」という実感があります。
裏ボスは、まもの使いを入れて3回目で勝てた
クリア後は裏ボスまで挑戦しました。ここがいちばん印象に残っています。
裏ボスには2回負けました。そこで職業と戦法を見直し、3回目はまもの使いをパーティに入れて挑みました。これが大正解で、まもの使いのビーストモードとヒュプノスハントがすごく強く、ようやく勝つことができました。負けて、考えて、職業を入れ替えて勝つ。自分で作ったパーティだからこそ、作戦がはまったときの達成感は大きかったです。
ほかのレビューでは「まもの使いが強すぎる」という声もあります(Game*Sparkの特集より)。たしかに強すぎるとは自分も思いました。それでも、強い職業を見つけて使いこなすのは楽しく、バランスが崩れていると感じるより「強くて気持ちいい」が勝ちました。
ダンジョンはきれいで、仕掛けも面白い
ダンジョン自体もとても楽しかったです。HD-2Dの見た目がきれいで、ダンジョンを歩いているだけでも雰囲気があります。仕掛けや謎解きも面白く、ただ奥へ進むだけで終わらないのが良いところです。グラフィック・音楽はとくに不満がなく、★4を付けました。
王道だと思っていたストーリーに、最後は感動
ストーリーは、王道の展開だと思っていたので、最初は「普通だな」と感じていました。ところがエンディングは衝撃的で、感動しました。内容は書きませんが、昔からの名作と言われる理由が、最後まで遊んでやっと分かった気がします。
気になった点:ザコ戦の作業感と、ラーミアの遅さ
ザコ戦が作業っぽく、単調に感じる
ゲームシステムを★3にしたいちばんの理由は、ザコ戦です。戦闘は昔ながらのコマンドバトルなので、ザコ戦はどうしても作業っぽくなりがちでした。遊びやすさが★5に届かなかったのも、この作業感が理由です。
それでも途中で投げ出さなかったのは、ビジュアルが良いからです。単調だけど、見た目がきれいだから「まあいいか」と思える。この作品のシステム面は、そんなバランスだと感じました。
ラーミアに乗れるのはうれしいけれど、遅い
旅の途中で不死鳥ラーミアに乗って空を飛べるようになります。乗れたこと自体はうれしかったのですが、飛んでいるときの移動そのものが遅いのが気になりました。空を自由に飛び回れる爽快感を期待していただけに、少しもどかしかったです。
総括:仲間作りが好きなら満足できる76点
総合は76点です。職業も見た目も名前も自分で決めたパーティで旅をして、裏ボスまで満足に遊び切れました。上位職でパーティを作り直したり、裏ボスに負けてまもの使いを入れたりと、自分で考えて組み立てる楽しさが、このゲームのいちばんの魅力です。
一方で、ザコ戦の作業感とラーミアの遅さが点数を下げています。コマンドバトルの単調さはシステムの★3にも、遊びやすさの★4にも響きました。
仲間を自分で作って育てるのが好きな人や、クリア後もじっくりやり込みたい人には向いています。同じHD-2Dの『オクトパストラベラー』を遊んだことがある人なら、雰囲気は似ていると感じるはずです。逆に、テンポの良いアクション寄りの戦闘を求める人には、ザコ戦が退屈に感じるかもしれません。
まとめ:自分で作ったパーティで勝てたのがいちばんの思い出
なんとなく作った最初の4人から、上位職で作り直したパーティ、そしてまもの使いを入れて3回目でつかんだ裏ボスへの勝利。自分で考えたパーティで勝てたことが、この作品でいちばんの思い出です。王道だと思っていた物語の最後の感動も含めて、遊んでよかったと思える一本でした。


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